製造番号を読む(海軍航空機編)

海軍航空機の製造番号の特徴

※ 完成した機体順又は検査を終了した順に番号を付与
  (型式が異なっても、同じ一連番号から番号を取得)
  (一部、製造年月日と製造番号が合わない機体が存在)
※ 同一会社内でも製造場所(製作所)が異なると別の頭番号を付与
※ 同一機種を別の会社で製造した場合は、その会社独自の番号を付与
  (同一機種で製造会社は異なるが、同一番号が存在) 



1 主要航空機の製造番号を読む

紫電の場合
(川西)
5250(紫電の製造番号) 5※※※: 製造所区分:鳴尾工場での生産を表す。
7※※※: 製造所区分:姫路工場での生産を表す。
7250(同上) ※250 : それぞれの工場での250番目の製造機を表す。
製造場所:製造番号の順
月光11型
の場合
(中島)
7334 7:昭和17年に2式陸上偵察機として採用?
334:334号機
採用年?:製造番号の順
1式陸攻
22型の場合
(三菱)
 2274  2※※※: 製造所区分:名古屋製作所での生産を表す。
12055 12※※※: 製造所区分:水島製作所での生産を表す。
274、055はそれぞれの工場での製造数を表す。製造場所:製造番号の順
零戦の場合
(三菱)
(中島)
三菱5622(52型) 取得番号混載(完成順、検査終了順)
三菱5639(21型)
三菱5404(32型) 三菱・中島において同じような番号形態を使用
中島5450(52型)
両社共01〜5000番台まで続き、中島については更に82000番台まで続く。
総生産数:10701機(三菱3898機、中島6534機、日立272機)  ?:一連連番号



2 下表に型式・製造番号のはっきりしている1式陸攻について添付

※ 製造所が異なると別の頭番号を付与
※ 一部欠番が生じている。
※ 名古屋製作所においては、ほぼ製造番号の数(1000減じた数)を生産している。
※ 各種混在して番号を取得している。


1式陸攻の場合 名古屋製作所 水島製作所
11型 01〜 1200
12型 406、948、954
13型 241 640
22型 2001〜2274 12001〜12055 55
22型甲 2275〜2324
22型乙 2325〜2374
24型 2501 12056〜12512 457
2503〜2514
2502
24型甲 2515〜2529
24型乙 2530〜2700
24型丁 2594〜2600
26型 2601〜2602
24型丁 2603〜2605
2631〜2640
2651〜2660
2671〜2685
2691〜2700
24型丙 2701〜
24型丁 2706〜2715
2751〜
合 計 1840 512