終戦時に日本本土に保有していた航空機


  終戦時に運用(飛行)可能な戦闘機は陸海軍合わせても、約3000機程度で、飛行可能な全ての航空機を含めても
約5000機程度しかなかったようだ。

  終戦後、連合軍が処分した航空機が約13000機、その数字には飛行可能・飛行不可能な物を全て含んだ数、すなわ
ち飛行機と名の付く全ての航空機のことである。

 

陸軍防空任務部隊の保有機(昭和20年5月20日現在)
機 種 名 機 数 備   考
22機 ※ 防空任務部隊で、防空任務以外のその他の任務で
  100機保有

※ 終戦時国内に展開していた陸軍機の総数1750機
 及び1712機の記録がある。

※ 同じく海軍は2337機及び1718機の記録がある。 
2式戦闘機 127機
2式双戦闘機 164機
3式戦闘機 53機
4式戦闘機 18機
5式戦闘機 46機
100式司偵 35機
97式戦闘機 3機
437機


調 査 時 航 空 機 可 動 数 備   考
昭和20年6月現在 海 510機 陸  280機 790機 海保有:戦852機、攻・爆423機
昭和20年7月現在 3496機 海:含む陸攻198機、白菊400機
   練1440機、その他183機
昭和20年8月現在 海2600機 陸 2000機 4600機


本土決戦用航空機(陸海軍)
戦闘機 1170 軽 爆 636 攻撃機 266 中練習機 1900
夜 戦 125 中 爆 197 陸 攻 197 白菊・偵 318
戦 爆 60 重 爆 310 単発偵 70
水 戦 398 陸 爆 155 水 偵 348
その他 57 水 爆 40 飛行艇 10
作戦機 2826機 練習機 2218機
総合計 5044機


終戦時における航空機の状況 (20.8.31 航空本部が集計)
戦闘機 爆撃機 その他 高練 初歩練 輸送機
作戦部隊 2240 580 3330 6150
訓練部隊 550 250 100 500 1130 2530
予   備 110 30 20 20 30 30 240
国 内 計 2900 860 3450 520 1160 30 8920
外 地 計 2240 580 3330 6150

連合軍が処分した武器類(昭和21年4月18日調査)
小 銃 歩兵銃:165万丁、騎兵銃:22500丁
弾薬量 80万トン
火 砲 大砲・擲弾:4万門、臼 砲:12000門、曲射砲:2500門
航空機 8000機
エンジン 13000基
戦 車 1325両


日本軍機の処分(サムライ達のゼロ戦より)昭和21年12月31日現在
処 分 内 容 戦闘機 練習機 輸送機 雑用機 滑空機
処分予定機数 720 1118 69 10797 31 12735
破壊済み 511 788 22 8429 16 9766
スクラップ済み 35 39 1016 1093
連合軍の活動 179 188
情報部 27 73 100
処分機数合計 582 827 23 9697 17 11146
取得機数合計 138 291 46 1100 14 1589
※ 処分予定数12735機中、本州(8962機)、九州(2637機) 四国(631機)、北海道(505機)
※ 出典:Reports of General MacArthur,Volume 1 Supplement,P136
※ 雑用機: 戦闘機、練習機、輸送機、滑空機以外の航空機
※ 連合軍の活動及び情報部: 計288機は接収され、アメリカ本国等に送られた機数を含む。
※ 取得機数合計: 未処分機体の数と思われる。