燃 料 油 油 量 計
 燃料油量計には加圧式と電気式の2種類が存在していた。
 加圧式は94式油量計のように計器下部にタンク加圧用のポンプあるタイプ
 電気式は97式油量計のように加圧ポンプは無く、受感部により電気的に指針を表示する
タイプである。
 94式油量計は、機種毎に搭載燃料が異なるため、搭載量に合わせた表示目盛を記してい
たため、残量が把握しやくかったが、残量を確認するためには加圧しなければならなかった。
 97式油量計は、加圧する必要は無かったが、目盛が%(割合)表示のため、何リットルま
では判りにくかった。

 また、97式と98式油量計は同じ電気式のようではあるが、細部の目盛表示が異なる。
 今現在の見解としては98式と言うのは誤記ではないかと思われる。
 目盛表示が異なるのは製造会社が異なるためと認識している。
(2010年5月16日) 
 
×10立
油量計(九四式)
使用機種名
容 量
製造番号
名   称:94式燃料油油量計(田中式)
使用機種:95式練、99式軍偵、1式戦
       98式直協機、2式戦?等
備   考:
94式油量計の目盛表示範囲は、135度分しかない。
94式
バリエイションT
容   量 13.3 15.20 13
使用機種 1式戦 1式戦 99式軍偵
94式
バリエイションU
容   量 内側0〜10.5
外側0〜20
15
使用機種 99式高練 99式軍偵、2式双戦 97式戦、1式戦
93式双軽爆
写真なし 名   称:95式燃料油油量計(存在は未確認、しかし記録にある。)
使用機種:
備   考:大型、圧力式
名   称:97式油量計(電気式)
製造会社:富士航空計器、多摩川精機
使用機種:99式双爆、100式司偵U・V、100式重爆
       1式双練、キ−77、キ−102       

備   考: 大型、0〜10(大型)
名   称:98式油量計(電気式)
製造会社:富士航空計器
使用機種:97式重爆、2式双戦、4式重爆、キ94U、100式重爆
備   考: 大型、0〜10、電気式、付属発電機
名   称:100式油量計
製造会社:品川製作所
使用機種:3式戦、3式指揮連絡機

備   考: 大型、内側18、外側37.5、ノブ付
名   称:97式油量計(電気式)
製造会社:多摩川精機

使用機種:3式戦、4式戦、5式戦、キ−83、キ−106
備   考: 大型、0〜180、
細部不明
名   称:1式燃料油油量計(電気式)
製造会社:三菱電機
使用機種:99式双軽爆 100式司偵U・V、100式重爆、
       1式双練、キ−102乙・同改、キ−105
備   考: 大型、0・・30・60・90・・120

      (中間に15・105・135の数字が確認される。)
名   称:?燃料油油量計
使用機種:不明
備   考: 小型、0〜1000(海軍機用の可能性あり)
名   称:積算燃料計指示器
製造会社:富士航空計器株式会社
使用機種:キ−77
 試作長距離研究機(A−26)
備   考: 大型、外側0〜90、内側0〜4000
      (計器本体は海軍用計器)
      Photo:Hirokazu Sugiyama