20 キ−106が使用した計器

 木製(合板)計器板
※ 昭和18年12月、立川飛行機にキ−106の設計が命じられた。
 昭和19年9月に1号機が完成した。
※ 立川、王子、呉羽で製作を開始、敗戦までに試作機を含め、計10機が完成した。 
※ 王子製紙では江別工場での製造を開始し、終戦までに3機を完成させている。
※ 札幌丘珠飛行場(54戦隊(1式戦装備))で数機(4機)その姿を確認されている。
※ また、終戦後、立川にあった4機のキ−106がアメリカ本土に渡っているが、その後廃棄
 処分されて、現存する機体はない。
※ キ−106の計器板は、一部の計器追加が見られる他、基本的には4式戦1型甲と同じ。
※ その後、4式戦は縦型に簡素化されているにも関わらず、キ−106は複雑な計器板をそ
 のまま使っている。
おそらく一枚物の合板と推測する。
参照HP:「北海道開拓記念館」、「王子製紙江別工場」、その他
計 器 名 型式 備 考 計 器 名 型式 備 考
羅針儀 3式 油温計 1式
水平儀 98式 油圧計 4式
旋回計 98式 燃料計 97式
速度計 3式 燃料圧力計 1式
高度計 3式 メタノール圧力計 1式
昇降計 3式甲 酸素流量計
時 計 100式
回転計 100式
吸入圧力計 2式
シリンダ温度計
排気温度計 98式
参考資料

凡例  ○: 装備されているも型式等不明