一枚の写真から
写真: 国民党軍が開発したと言われている七五自走砲
j-tankの第15号で七五自走砲の紹介記事があった。
ネット上で表紙を見ただけで内容等は不明であるが、購入を予定している。
その他に「七五自走砲」でインターネット上で検索すると1件ヒットした。
中国のサイトのようで、内容は理解できないが1枚の画像があったため借用した。
 画像見ると車体はエンジン部に鎧扉にように見えるため97式中戦車(初期型)と思われる。
 砲は形状から75mmの94式山砲のようで、車体前部の機関銃もあるようである。
 国民党軍が開発した七五自走砲と言われているが、疑問の余地は多いにあると思う。
 理由として
 @ 終戦後、国民党軍は共産党軍と戦っている最中でもあり、自主開発する余力は無い。
 A 97式中戦車は、日本国内以外でも南満陸軍造兵廠(奉天)で製造されていた。
 B 日本国内では、余命延長型と言っても過言ではない砲を載せ替えた97式中戦車は多数作られている。
   この波が南満陸軍造兵廠でも行われていたと考えるのが妥当であろう。
 C 南満陸軍造兵廠では94式山砲自体は製造していなかったようであるが、75mm砲弾は製造していた。

   戦車もあり、砲弾もありため、この自走砲はできたのは当然と言えば当然の結果であろう。
 結論を言えば、国民党軍が開発したのではなく、南満陸軍造兵廠、日本が試作した自走砲と考える。
参 考
七五自走砲の写真を基にCG化(未完成)
2013年1月6日
サンプル集(最近制作した作品)



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