一枚の写真から
 加西市・丸山ノ下遺跡(古墳中期の円墳跡2基確認)
 
    加西市北条町の丸山ノ下遺跡で、古墳時代中期(5世紀末)に造られた円墳跡2基が見つかり、同市教委が明らかにした。

 後に天皇となる2人の皇子から求婚され、悲恋の運命をたどった豪族の娘・根日女たちが眠る玉丘古墳群(全長109bの前方後円墳など)に近く、造営時期が重なるが、同古墳より規模が小さいことなどから、「首長を支えた人たちの墓だった可能性がある」という。

 調査は今年5〜8月に一帯の約1500平方bで実施2基の直径は約20bと15bで、墳丘に円筒埴輪、周溝からは須恵器の高坏や壺、甕などの破片500点が出土した。

 鍋などの土器も見つかっていることから、鎌倉時代の開墾によって、墳丘部はほとんど削り取られたという。
2014年9月15日



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