海軍 J6K1 18試甲試作戦闘機「陣風」の計器板を復元する。



計器板
陣風計器板説明図
No. 計 器 名 備 考
電路切断器 -
指示器(FK−3電波警戒機)
零式羅針儀2型 -
酸素流量計2型
圧力計(細部不明) -
脚位置指示器 -
燃料計 -
1号排気温度計 -
電圧回転速度計1型
10 旋回計2型
11 速度計3型改2 -
12 時計(後期型) -
13 燃料選択レバー -
14 1号シリンダー温度計
15 1号吸入圧力計3型
16 水平儀2型
17 精密高度計3型 -
18 航路計
19 前後傾斜計2型
20 電源装置 -
21 燃料計 -
22 2号油圧計4型(メタノール)
-
23 15試圧温計 3針
24 ク1式遠隔羅針儀3型
25 昇降度計2型 -
26 給気温度計 -
a 不明ノブ -
b 不明レバー -
c 不明レバー -
d 手動ポンプ(細部不明) -
18試甲試作戦闘機「陣風」
モックアップ時の写真を参考に実機化したものである。
Aは、レーダーの指示器(ブラウン管)と思われるが、何処の資料にも掲載されていない。
これをレーダー指示器だとした理由として、川西において昭和20年6月にFK−3電波警戒機が完成している。
重量は60Kgとやや重たいが、昭和19年6月の第1回モックアップ審査時に試作中のFK−3電波警戒機の指示器のみ取付た可能性はないだろうか?
その可能性は十分あると考えている。

Cを酸素流量計としているが、モックアップ審査時の写真では3針の計器にも見える。
しかし、3針に該当する計器が見つからなかったため2針の酸素流量計とした。

今後の調査が必要である。
2011年7月2日
参考資料
 1 精密図面を読む
 2 website「船津航空計器博物館」他   

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