海軍 試作陸上攻撃機「連山」のコックピットを復元する。


連山計器パネル
. pinterestに掲載されていた「連山」の計器板である。
 「深山」の計器板については「世界の傑作機」等で紹介されていたため知られて
いるが、「連山」については、この一枚の写真のみであるようである。

 この写真資料に基づき、連山の計器板を復元を試みることにした。 
1 使用計器を割り出す 
 
ます、画像の明るさを上げたり、ネガティブ(白黒反転)をして隠れている計器を探す。
その結果、a、b、cを確認する。
写真に写る計器については、「船津航空計器博物館」(私の趣味サイト)から目盛等の形状を
確認しながら該当する計器を探した。 
以下がその結果となる。(計器の型式については一部推定を含む。)
1 速度計3型改2  6 2号シリンダー温度計 10 2号吸入圧力計3型  13 圧力計4型  16 定針儀1型 
2 旋回計2型改1  7 大気温度計2型  11 2号油圧計4型  14 スイッチ 17 水平儀1型 
3  昇降計2型 8 2号排気温度計1型 12 電路接断器  15 精密高度計2型改1  18 前後傾斜計2型 
4 零式自動操縦装置2型  9 自動操縦装置(調整弁)           b (時計)
5 電圧回転速度計2型               c (不明) 
a (精密高度計2型改1)                  
  
11「2号油圧計4型」は、メタノールのための圧力計である。 
2 とりあえず配置してみる 
 
推測であるが、aに精密高度計2型改1(左右(副・正操縦手)で必要な計器)を、bに時計(穴の形状から判断)を追加
aの下やbの横にも 計器がある可能性がある。両方とも操縦桿の影に隠れ確認できず。
3 同じ会社の機体、「深山」の計器板と比較して足らない計器を探す
 
@ 明らかに左右の羅針儀(92式羅針儀2型・航空羅針儀2型改)が無いことが判る。
A 自動操縦装置調整弁(3連のスイッチ)下の真空計
B 航路計 が不足しているようである。
 
4 同じ機種、「一式陸上攻撃機」の計器板と比較して足らない計器を探す 
 
@ フラップ角度計、A フラップ操作開閉器、B 自動操縦切換コック 
C 自動操縦装置調整弁(3連のスイッチ)下の真空計
D 航路計 が不足しているようである。
5 上記の結果を基に「連山」の計器板を復元する。


製作中

 
2018年4月1日現在
参考資料
 1 世界の傑作機「深山/連山」 文林堂
 2 website「船津航空計器博物館」 

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